ピアノのレッスン2段方式の落し穴とは・・・その3
"形にしていかないと教えられない"というレッスン形態が、早くみてくる子供を良しとする傾向を強く助長していき、そのため、毎週のレッスンに追われている生徒は、とにかく、早く形にすることしか頭になくなるのですね。
このことは、ピアノを弾く上での最も大切な、音楽として考える余裕を与えず、ますます、ただ弾くことに専念する生徒をつくっていったのです。
そのため、記憶力のよい子供はどんどん進み、自分自身では何もわからなくとも、特にやさしいうちはかなり立派に弾くことができるので、その間違いに気がつかない、という恐ろしさがあります。
多くの先生方は、「譜読みの早い生徒は、一応弾くだけのことで終ってしまい、あとが良くならない。
それに比べて、ゆっくり弾いてくる生徒に、仕上げが良くなる場合が多い」という実例を経験していらっしゃる方が多いようです。
これは、頭の使い方の違いによるもので、音だけ並べる生徒は、頭の使い方が違っているのでその先の発展ができず、つねに音楽として弾いていく生徒は、最初は時間がかかっても、弾けてきたときには素晴しくなる、という結果が出るのは当然のことなのです。