読譜と奏法との結びつきとは?・・・その1
ピアノ演奏における読譜、というなかには、譜を読むこと(内容把握)と同時に、鍵盤上に表現する(演奏)という2つのことがあります。
しかし、それは別々なことではなく、ピアノのおけいこにおいては、1つのこととして学んでいかなくてはならないのです。
つまり、正しい読譜がそのまま正しい奏法になるように指導していく、ということが重要なポイントとなります。
作曲家が自作の曲を弾いたり、ジャズピアニストが感興にまかせて即興的に弾く、といった才能の世界とは違い、つねに他人の作品を弾く「演奏」ということは、譜面を通してしか何も語れないので、譜面をいかに読んでいくか、ということがどんなに重要なことか分かりません。
ライマー=ギーゼキング著の現代ピアノ演奏法に、『技術を獲得するためには、頭のはたらきによって譜面を正確に銘記することが、解決されるべき第1の課題である。』と述べられ、実際の練習にあたっては、まず楽譜を38考察することによって、頭に入れることを第1のこととして記されています。